IMART2019年11月15日(金)
全セッションレポート(後編)IMART(第1日目・後編)
マンガアプリ大座談会 Vol.1
編集部とアプリ
- 登壇者
- 中野崇(LINE Digital Frontier株式会社 LINEマンガ編集部 編集長)
武者正昭(comico編集長)
安江亮太(株式会社ディー・エヌ・エー IPプラットフォーム事業部長 マンガボックス 編集長) - 司会
- 菊池健
レポート(セッション概要)
左から中野崇氏、菊池健氏
左から武者正昭氏、安江亮太氏
セッション「マンガアプリ大座談会Vol.1 編集部とアプリ」では、マンガアプリ編集長たちの証言から、未だ知られざるマンガアプリ編集業の内実に迫った。
各社のプレゼンテーションで売上実績やオリジナル作品の紹介がなされたのち、登壇者全員でのディスカッションが。電子媒体と紙媒体の表現上の差異や編集者の役割の変化について菊池氏が問うと、各社ともに、電子媒体ならではの表現を模索する重要性を認めつつも、電子媒体に最適化された表現だけが正解ではないという見解で一致。編集者の役割の変化について、紙媒体に長年携わっていた武者氏は「本質的には紙媒体と変わらないのではないか」と語った。 質疑応答では、過激表現に対するアプリストア側の規制について質問が。中野氏は「制約のなかで創意工夫することもマンガ制作の面白さ」と語り、制限によって必ずしも創造性が損なわれるわけではないという見解を示した。安江氏は「専用ブラウザ市場が成長すれば自由度も増すのではないか」と分析した。