東アジア文化都市2019豊島マンガ・アニメ部門スペシャル事業

マンガ・アニメ3.0

マンガ・アニメの何を残すのか、なぜ残すのか

マンガ・アニメの何を残すのか、なぜ残すのか

21世紀にマンガ・アニメ-ションは日本カルチャーの中で重要な位置を占めるようになりました。一方で両分野とも文化の記録・保存の面で他の分野に遅れを取っています。マンガ・アニメ-ションは大衆芸術に区分されることで長らく保存活動が存在せず、原画やデータ・中間素材、そしてマンガ単行本も急激な勢いで失われ、散逸しつつあります。企業の立場から保存に携わるかたがたに、文化継承の必要性、保存の基準など、現場での実際の活動について語ってもらいます。

 

登壇者
岡本正史(株式会社集英社 デジタル事業部)
山川道子(プロダクションI.G アーカイブグループ グループリーダー)
ヤマダトモコ(マンガ研究者、明治大学 米沢嘉博記念図書館 展示担当スタッフ)
司会
数土直志
日程
11月16日(土) 13:00-15:00
会場
ROOM-B(豊島区役所本庁舎5階)

 

プロフィール
岡本正史株式会社集英社 デジタル事業部

東京芸術大学美術学部卒業後、株式会社集英社入社。女性誌~女性誌ポータルサイトを経て、マンガ制作のデジタル化に参加。集英社刊行の主要コミックスをアーカイヴしデータベース運用する「ComicsDigital Archives」を企画・実現。「少年ジャンプ」等マンガ誌の制作環境のデジタル化を行う。デジタル事業部に異動後「Manga Factory」「SSDB(集英社総合データベース)」を立ち上げ。

ヤマダトモコマンガ研究者、明治大学 米沢嘉博記念図書館展示担当スタッフ

1967年富山県生まれ。マンガ研究者。マンガ関係の展示監修やライターも手がける。2005~10年、川崎市市民ミュージアムにてマンガ担当の嘱託職員。09年より明治大学 米沢嘉博記念館図書館スタッフ。

山川道子プロダクションI.G アーカイブグループ グループリーダー

2001年プロダクションI.G入社。制作進行・広報を経て05年よりアーカイブを担当。近年、事例報告の講演も行う。デジタルアーカイブ学会理事。整理に携わった資料は攻殻機動隊、機動警察パトレイバー等。

数土直志アニメーション・ビジネス・ジャーナル編集長

ジャーナリスト。メキシコ生まれ、横浜育ち。国内外のアニメーションに関する取材・報道・執筆。証券会社を経て、2004 年に情報サイト「アニメ!アニメ!」を設立。12年、運営サイトを(株)イードに譲渡。16年に「アニメ! アニメ!」を離れる。「デジタルコンテンツ白書」アニメーションパート、「アニメ産業レポート」執筆など。『誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命』 (星海社新書)。

Sessions