東アジア文化都市2019豊島マンガ・アニメ部門スペシャル事業

マンガ・アニメ3.0

コマと線になぜ人はいまだに感動するのか? マンガ表現論と、その先

コマと線になぜ人はいまだに感動するのか?
マンガ表現論と、その先

夏目房之介氏が提唱した「マンガ表現論」は、日本におけるマンガ言説に大きな影響を与え、在野からアカデミズムへと研究の橋渡しも行いました。本セッションでは、その夏目房之介氏と、夏目氏の指導を受けた2人の新進気鋭のマンガ研究者、海外のマンガ論に精通する野田謙介氏と新時代のマンガ表現論を打ち立てた三輪健太朗氏、さらにはアカデミズム内におけるマンガ研究の第一人者である宮本大人氏が集い、歴史的に重要だと思われるマンガ論の著作をそれぞれに持ち寄り、「マンガ表現論」が持つポテンシャルと未来について、座談会を行います。

 

登壇者
夏目房之介(マンガ・コラムニスト)
野田謙介(マンガ研究者・翻訳者)
宮本大人(漫画史・表象文化論/明治大学准教授)
三輪健太朗(マンガ研究者/跡見学園女子大学専任講師)
日程
11月17日(日) 10:00-12:00
会場
ROOM-B(豊島区役所本庁舎5階)

 

プロフィール
夏目房之介マンガ・コラムニスト

1950年東京生まれ。青山学院大学卒。出版社勤務後、マンガ、エッセイ、マンガ評論などを手がける。著書『マンガはなぜ面白いのか』『マンガの深読み、大人読み』『マンガに人生を学んで何が悪い』『漱石の孫』『孫が読む漱石』など多数。NHK衛星「BSマンガ夜話」レギュラー。99年、マンガ批評への貢献により手塚治虫文化賞特別賞。2008年より学習院大学身体表象文化学専攻、大学院教授。

野田謙介マンガ研究者・翻訳者

雑誌「Pen」の特集「世界のコミック大研究。」(阪急コミュニケーションズ、2007年、No.204)の企画・構成を手がける。訳書に、ティエリ・グルンステン『マンガのシステム:コマはなぜ物語になるのか』(青土社、2009年)、エマニュエル・ギベール『アランの戦争:アラン・イングラム・コープの回想録』(国書刊行会、2011年)。

宮本大人漫画史・表象文化論/明治大学准教授

1970年和歌山県生まれ。明治大学国際日本学部准教授。漫画史・表象文化論。編著に『江口寿史 KING OF POP Side B』(青土社、2016年)、共著に『マンガの居場所』(NTT出版、03年)。

三輪健太朗マンガ研究者/跡見学園女子大学専任講師

1986年生まれ、長野県出身。東京大学を卒業後、学習院大学大学院で夏目房之介の指導のもとマンガ研究の道に進む。近代視覚文化としてのマンガの意義を理論的に考察した研究で、博士(表象文化学)の学位を取得。著書に『マンガと映画――コマと時間の理論』(NTT出版)がある。

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