東アジア文化都市2019豊島マンガ・アニメ部門スペシャル事業

マンガ・アニメ3.0

個人作家のキャリアデザイン

個人作家のキャリアデザイン

個性的な作風ゆえにかつてはほぼ映画祭のみに限られていた個人アニメーション作家の活躍の場は、いま、広がっています。現在、アニメーション作家たちにはどのようなキャリア・デザインが可能なのか?水江未来氏は映画祭での評価が長編制作につながっていく過程を、平岡政展氏はメタモルフォーゼを多用する独自の手法を崩さぬままにミュージックビデオ・CM・アニメのOP/EDとジャンルを超えて活動するための哲学を、久野遥子氏は個人のスタイルを用いた表現と『クレヨンしんちゃん』をはじめとするアニメ作品での仕事の両立の可能性を、押山清高氏は近年目立ちはじめてきた著名アニメーターによる新たな活動形態の可能性を、それぞれ語っていきます。

 

登壇者
押山清高(アニメーター/アニメーション監督/スタジオドリアン代表)
久野遥子(アニメーション作家/マンガ家)
平岡政展(アニメーション作家/CAVIAR)
水江未来(アニメーション作家)
司会
土居伸彰
日程
11月17日(日) 13:00-15:00
会場
ROOM-B(豊島区役所本庁舎5階)

 

プロフィール
押山清高アニメーター/アニメーション監督/スタジオドリアン代表

『電脳コイル』の仕事で注目を集め、以後『ヱヴァンゲリヲン新劇場版;破』『風立ちぬ』など劇場作品に数多く携わる。『スペース☆ダンディ シーズン2』第18話では脚本・絵コンテ・演出・原画を一人で担当。TVアニメ『フリップフラッパーズ』で初監督を務める。2019年に短編アニメーション『SHISHIGARI』を制作。

久野遥子アニメーション作家/マンガ家

2013年多摩美術大学卒業後、アニメーション、イラストレーション、漫画を中心に活動。代表作としてCuushe『Airy Me』MV、Eテレ『人形劇ガラピコぷ~』OP、岩井俊二監督作『花とアリス殺人事件』や映画『クレヨンしんちゃん』シリーズ、TVアニメ『宝石の国』のスタッフ参加。昨年は山下敦弘監督と『東アジア文化都市2019豊島PR映像』を共同制作。

平岡政展アニメーション作家/CAVIAR

1986年生まれ。デジタルハリウッド大学卒業。2010年よりフリーのアニメーターとして活動を開始、13年よりキャビアに参加。アニメ『リトルウィッチアカデミア』ED担当。日清カップヌードル「アオハルかよ。」のティザーCMは18年ADC賞受賞。ほかCMはPLAYSTASTIONやJR東日本、資生堂インテグレート等。BATTLES、FLYING LOTUS、ステファニー・ギルモア、RED HOT CHILI PEPERSなど海外アーティストとの仕事も多い。

水江未来アニメーション作家

細胞や微生物を思わせる有機的なイメージと、都市や工場を思わせる幾何学図形の無機的なイメージを用いて、ノンナラティブ(非物語)の短編アニメーションを数多く制作してきた。代表作『MODERN No.2』『WONDER』は、ベネチア・ベルリン両映画祭で正式招待され、アヌシー国際アニメーション映画祭では2度の受賞。

土居伸彰新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター、東アジア文化都市2019豊島 マンガ・アニメ部門ディレクター

1981年東京生まれ。株式会社ニューディアー代表、新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター。インディペンデント・アニメーション作品の研究・評論・配給・プロデュース・イベント企画運営などを行う。国際アニメーション映画祭でのキュレーターや審査員の経験も多い。著書に『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』、『21世紀のアニメーションがわかる本』(いずれもフィルムアート社)。

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